こんにちは!ライフオーガナイザー、りなです。
今回は【片付けの重要性】の掘り下げをしていきたいと思います。
例題をあげて、もっと詳しく書いていきます。
片付けのメリットにはいろいろあります。
前回も書いているので、詳しい内容は割愛させていだだきます。
片付けは心理学的にもメリットがあり、それは科学的にも実証されています。
今回は片付けの場面でも取り上げられることがある【ブロークン・ウィンドウ理論】という心理学の理論を紹介したいと思います。
【ブロークン・ウィンドウ理論】
これは窓の割れた建物を放置すると、その地域の犯罪が増えてしまうという心理学の有名な理論です。
割れた窓が放置されていると、それによって街の景観が乱されます。
そのような乱れた景観は「この地域は誰も管理していない」という知らせになり、ゴミのポイ捨てや放火といった軽犯罪の原因となってしまいます。
すると次第にその周辺住民の道徳心が下がり、居住環境はさらに悪くなります。
こうして様々な犯罪が繰り返されるようになります。
しかしニューヨークは1990年以降、ブロークン・ウィンドウ理論を利用することで、犯罪率を下げることに成功したのです。
割れ物の修理や落書を消すことを徹底した結果、凶悪犯罪を含めた犯罪率が大幅に減少したのです。
またこのブロークン・ウィンドウ理論は、犯罪以外にも様々なことに応用することができます。
有名な例では交通事故があります。
実は交通事故を起こした車のほとんど(約8割)が車内が汚いことがわかっています。
逆に車内を綺麗にするとそれだけ交通事故率が減ることもわかっているんです。
ここまでで、氣づいた方も多いのではないでしょうか。
このブロークン・ウィンドウ理論は、わたし達の部屋にも適応することができるのです。
皆さんの乱れた部屋の状態は、最初からではなかったはずです。
引っ越した時は、もっとキレイで片付いていたはずです。
それが忙しい時などにポイ捨てしてしまったたった一個のゴミや空き缶、戻すのが面倒で出しっぱなしにしてしまったペンや書類、そんな些細なことがキッカケとなり、どんどん物が溜まっていき、乱れた部屋になってしまったのではないでしょうか。
そんな些細な事が今の現状を招いてしまったのです。
そしてその部屋に住む皆さんは、かつての落書きまみれのニューヨークの住民のように、心が荒んではいませんでしょうか。
これはまさにブロークン・ウィンドウ理論そのものだと言えるでしょう。
ですがそうだとすれば、落書きを消すだけでニューヨークの街から犯罪が減ったように、皆さんの部屋も落ちているゴミを拾うだけで、出しっぱなしのモノを戻すだけであっという間に見違えるようになります。
たった一つの割れ窓が凶悪犯罪にまで発展したように、たった一つのゴミがわたし達の心を大きく乱してしまうんです。
これらの事からも片付けには、わたし達の心を整えるという非常に大きなメリットがあり、そのことは心理学的にも実証済みです。
いつも気分が沈みがち、ヤル氣が起こらない、楽しみがない。
そんな毎日を過ごしているのであれば、とりあえず立って、どこでもいいから一ヵ所だけ片付けて綺麗にしてみてください。
(引き出しの中のように普段見えない場所ではなく、例えばテーブルの上、コンロ回り、ソファの上に乱雑に置かれた衣服、なんでもいいので一ヵ所だけ頑張って綺麗にしてみてください)
動きたくない気分でも、無理やりに動いてみてください。
5分もすればヤル氣が出て動けるようになります。
それに関しては、以前の【片付けのヤル氣スイッチ】に書いていますので、よかったら覗いてみてくださいね。
いろんな場所をする必要はありません。
たった一ヵ所でいいので頑張って綺麗にしてください。
一ヵ所綺麗な場所を作っただけで、不思議なことが起こります。
今までは散らかっても全く氣にならなかったのに、一ヵ所綺麗な場所ができただけで散らかった場所が氣になってくるのです。
氣になってくれば氣持ちが変わります。
今までは「片付けないといけない」と、どこか他人にやらされてる感じに思っていたものが、氣になったことによって「片付けたい!」と自分が主体となってやりたくなるのです。
その氣持ちが持てれば片付けは成功します。
しかし氣になるからと、一氣に片付けないでくださいね。
全出しして手が付けられなくなったり、疲れてしまいます。
慣れるまでは少しづづ好きな音楽聴きながら、楽しみながらしてくださいね。
このやり方も心理を利用したやり方です。
試しに皆さんもチャレンジしてみてくださいね!