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  • 2023.07.04

    遺品整理を経験したわたしがおすすめする生前整理と片付け【前半】

     

    こんにちは!ライフオーガナイザー、りなです。

     

    今回は、親族の遺品整理を経験したことにより、生前整理、エンディングノート(最近はリビング(生きる)ノートと言うこともあるようですね)の重要性について氣づいたことを書いていきます。

     

    外から得た知識ではなく、自分の経験によって心で感じたことを書きますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

     

    親族を仮名、花子さんとします。

     

    生涯独身だった花子さんは、パートナーも子供もいませんでしたが、定年まで会社勤めをしたバリバリのキャリアウーマンでした。

     

    聡明で数字に強く、人に迷惑をかける事を極端に嫌う人でしたので、自己管理は徹底したものでした。

     

    独り身だった花子さんを案じ、身内も時間がある時は積極的に会いに行き、話をしたり旅行に連れていきました。

     

    自己管理をしっかりとしていた花子さんは、健康管理にも神経を使っていました。

     

    しかし、数年後体調を崩した花子さんは、自立した生活が難しくなり、一旦回復するまで施設でお世話になることにしたのです。

     

    もちろん帰ってくる事を前提にです。

     

    この段階で花子さん自身の事、これからの事、もしもの事があった時どうしたいのか、花子さんの人生ノートを作るべきでした。

    (これがまさしくエンディングノートです)

     

    しかし花子さんに氣を使い、縁起でもないと嫌な思いをするかもと氣を回しすぎて、誰一人話を切り出さなかったのです。

     

    今後の事を聞く事がどんなに大切な事か、この時は知らなかった、後で聞けばいいと安易に考えてしまったのが、わたし達の過ちでした。

     

    しばらくして入所中に病気が発覚し手術をする事になりました。

     

    手術は成功し命を失わずに済んだのですが、意思表示がままならない状態になってしまい、医師からは「年も年なので回復は難しい」と言われました。

     

    この時思いました。

     

    あの時花子さんに、いろいろ聞くべきだったと。

     

    花子さんがどんな思いで人生を生きてきたか

    どんな青春時代だったのか

    何が大切で何に心が動かされていたのか

    どんな事に幸せを感じていたのか

    どんな交友関係があって、どんな深い親交があったのか

    そしてどんな医療を望んでいるのか

    どんな最後を望んでいるのか

     

    聞きたいことがいっぱいありました。

     

    たわいもない笑い話は沢山してきたけど、花子さんの人生、価値観、想いを踏み込んで聞くことができなかった。

     

    後悔しても、時すでに遅し!です。

     

    意思表示もできないまま、帰らぬ人となりました…

     

     

    しかし、花子さんが亡くなって悲しむ間もなく、遺族にはやるべきことが山積みです。

     

    【1日目】

    ●死亡診断書の受け取り 

    ●葬儀社に連絡、通夜、葬儀の段取り 

    ●近親者への連絡

    ●遺体の搬送、退院手続き

     

    【2日目】

    ●役所へ死亡届の提出 ➡ 葬儀社が代行できます

    ●火葬許可証の取得 ➡ 葬儀社が代行できます

    ●通夜

     

    【3日目】

    ●葬儀

    ●火葬

     

    【~10日目】

    ●葬儀代の清算

    ●除籍謄本の取得

    ●住民票の除票の取得

    ●健康保険証の返還

    ●資格喪失届の提出

    ●葬祭費支給申請用紙の取得

    ●高額療養費支給申請用紙の取得 (該当者のみ)

    ●介護保険証の返還

    ●資格喪失届の提出

    ●送付先変更届の提出

    ●還付金の申請 (該当者のみ)

    ●年金受給者死亡届の提出

     

    【2週間以内】

    ●公共料金の解約手続き

    ●固定電話・携帯電話・NHKの解約手続き

    ●生命保険の解約手続き

     

    正に手続きの嵐です!

     

    思いつく限り書きましたが、人によっては多少内容が異なることがあります。

     

    わたしはリストを作り、その一つ一つに期限、手続きの場所、必要な物等を書き込み、優先順位をつけて消化していきました。

     

    正直手続きに追われ、花子さんを懐かしむ時間もありません。

     

     

    ここまでは、まだ役所関係、花子さんの想いに左右されるものは何一つありません。

     

    やるべき事は沢山ありましたが、手続きを淡々とこなせば終わります。

     

    本当に大変なのはこれ以降の花子さんの家、家財、持ち物などをどうするべきか!という事でした。

     

    パートナーがいれば、話題に出たかもしれません。

     

    子供がいれば、自分にもしもの事があった時の事を話したかもしれません。

     

    独身の花子さんには、話すパートナーも子供もいません。

     

    わたし達がこの話題を出さなかったため、花子さんも話しませんでした。

     

    それでも、亡くなって間もない時、花子さんの事だから、意思表示した物を残してると考えていました。

     

    なぜなら、人に迷惑をかけるのが何よりも嫌いだからこそ、自分の人生の幕引きをどうしたいのか、書き留めていると思ったのです。

     

    買い物一品一品の金額をノートに何年間も書き溜めていたほど、金銭的な管理もきちんとしていた人だから、遺産相続の事も書き留めていると思ったのです。

     

    そんな花子さんだから遺言書を用意しているかもしれない。

     

    遺言書じゃなくても、手紙に何か残してるかもしれない。

     

    そんなことを考えていたわたし達は、遺品の処分や遺産相続は簡単に終わるだろうと思っていたのです。

     

     

    【後半】では、遺産相続について書きますね。

     

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